仲間と共に ~魔のトライアングル~

学生の頃、色々な方と飲む機会に恵まれました。
秘めだるまの活動に参加させてもらうようになってからは、盲学校の先生や生徒とも知り合いになり、一緒に飲んだりしました。もちろん、生徒といっても20歳以上の方です。盲学校では、中途失明者のために点字や職業技術を学ぶ課もあります。
そんな人達とで、『魔のトライアングル』と呼ばれている地帯がありました。
1つは、この連載で書いているショットバー。そこから徒歩数分のところには、障害者がよく集まる喫茶店があります。
喫茶店といっても、ビールや日本酒も置いてあるので、夕方くらいからは飲む方が目的で来られる方も多いのです。その店では、店員さんは手話が出来ますし、車イスのまま利用することも出来ます。市内の障害者団体の資料とかも置いてあって、私たちにとっては交流の場であり、情報源でもありました。
何より、社会福祉協議会などに赴いて話を聞くのではなく、ビールを飲みながら、色々な障害者の人達と話すことが出来る空間でした。
そして、この2軒の店から、どちらからでも数分の距離に安くて気さくな居酒屋がありました。
『魔のトライアングル』、分かりましたか。お気に入りのお店がこれほど至近距離にあったのです。この中で2軒、どうかすると3軒のはしごをよくやっていました。


酔っ払いの話っていうと、あまり良いイメージはありません。
でも、昼間の会合とかでは絶対に聞けないような話が聞けたり、通常の生活の中では出会わない方と知り合いになれたりします。
私自身は学校は全て普通の学校で、実は高校時代までは自分の周りに障害者はいませんでした。
ですので、この3軒で色々な方と飲んだことは、とても収穫が多かったのです。
障害者同士であっても、障害について色々話すという機会は少ないものです。ところが、お酒と共に、周りの人も巻き込んで障害に関する色々な論議を交わしていたのです。
私にとっては、秘めだるま第2部といった感じでした。
ノミニケーションという造語があります。
酔ったら何をしてもいいというのではなく、飲んだから聞ける話、出会える人を大切にしていきたいですね。
もちろん、ストレス解消や気分転換のために飲みに出るいのですが、せっかく日常生活の中の地位や肩書から解放された空間にいるのです。
色々な方と本音で話すということが、実は最大の楽しみかもしれませんね。気の合う人達との楽しい時間、私にとっては最高のストレス解消法です。

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