Windowsのメンテナンス・ツール

昨日に引き続き、PCのメンテナンスについて紹介します。
Windowsに標準で入っているツールに、「デフラグ」と「チェックディスク」があります。この2つは、月に1度程度実行してほしいものです。


よく「デフラグ」を行うと、システムが最適化され、起動速度が速くなると言います。でも、一体「デフラグ」は何をしているかと聞かれることがあります。
ハードディスクは、クラスタと呼ばれる単位で、ファイルを保存しています。ここでは分かりやすく、10個しかクラスタがないとしましょう。

空  空  空  空  空  空  空  空  空  空 

ここに3クラスタ分のファイルAと2クラスタ分のファイルB、それに3クラスタ分のファイルCを書き込みます。

A  A  A  B  B  C  C  C  空  空 

次に、ファイルBを削除したとします。

A  A  A  空  空  C  C  C  空  空 

さらにこの状態で、3クラスタ分のファイルDを書き込みます。

A  A  A  D  D  C  C  C  D  空 

ファイルDは、どうしても2ヶ所の離れた場所に書き込まないといけませんね。この状態が不連続ファイルと呼ばれているものです。
不連続ファイルは、読み取る際にも時間がかかるというだけでなく、ディスクやPCにも余分な負担がかかるのです。
この状態から、

A  A  A  D  D  D  C  C  C  空 

という状態にしてくれるのが、「デフラグ」なのです。
インターネットに接続してサイトを見るだけでも、一時ファイルやクッキー、履歴ファイルなど、大量のファイルが見えないところで作成されたり更新されたりしています。
自分では特にファイルを扱っていないつもりでも、ディスク上には様々なファイルが日々生まれているのです。
この状態が続くと不連続ファイルも自然と多くなりますね。デフラグによって起動速度が速くなるというのは、こういったことなのです。また、不連続ファイルが少ないとそれだけディスクの負担も少なくなり、ハードディスクの寿命も違ってきます。
ただし、「デフラグ」自体がファイルの読み書きを頻繁に行いますので、あまり実行しすぎると逆にディスクを痛めることにもなります。
目安としては月に1回くらい。WindowsXP以降でであればデフラグを起動後、「分析」というボタンをクリックしてみて下さい。ここで、必要ありませんと表示されれば実行しないようにして下さい。


チェックディスクでは、何らかの原因でディスクが傷んでいる個所を発見することができます。
そこに書き込まれているファイルがあれば、100%ではありませんが復旧もしてくれます。
何より便利なのは、異常のある個所を「不良クラスタ」としてPCに認識させるので、次回からはそこへの書き込みはされなくなります。つまり、PCが起動しないといった重大なトラブルにつながる原因を事前にチェックできるのです。
このチェックディスク、そしてデフラグの起動方法を紹介します。お好きな方法でお試し下さい。
①Windowsのメニューから起動する方法
「すべてのプログラム」(98等では「プログラム」)から「アクセサリ」→「システムツール」の中にあると思います。
すぐに表示されない場合は、2,3秒メニューを表示させておくと表示されると思います。
②エクスプローラから実行する方法
メンテナンスをしたいドライブを右クリックして、「プロパティ」を表示させます。最初は「全般」というタブが表示されていますが、「ツール」というタブをクリックします。
「エラーチェック」からチェックディスクが、「最適化」からデフラグが起動されます。
③Glary Utilitiesっから起動する方法
「モジュール」から「システムツール」、「Windows標準的なツール」とクリックしていくと、今日紹介したものが表示されます。


最後に、私のおすすめメンテナンスの順序を紹介します。
①Glary Utilitiesの1クリックメンテナンスを実行
他のメンテナンスに先だって、不必要な一時ファイルは削除しておきます。Windowsにも「ディスクのクリーンアップ」というものがありますが、こちらで全てカバーされます。
②チェックディスク
デフラグでファイルを移動させる前に実行します。
③デフラグ
①は週に1度、②と③は月に1度くらいを目安に行ってみて下さい。
また、最近調子がおかしいとか、起動が遅くなったと感じた際もこのメンテナンス+セキュリティソフトでのウイルス検索を行ってみて下さい。

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