障害者のミスコンテスト

昨夜の『世界まる見え!テレビ特捜部』で、オランダで開催された障害者のミスコンテストが紹介されていました。
150人の応募者の中から本選に進んだのは、8名。車イスの女性、片腕のない方。様々な方がこのミスコンテストに登場しました。
このコンテストは、通常のコンテストと同じように行われました。
まず驚いたのは、水着審査もあることです。これは、参加者からの要望によるものでした。障害があっても、自分の水着姿をアピールしたいと、実に堂々としたものでした。
8名の内、決勝に進むのは4名。この際にも他のコンテスト同様、落選した人から名前が呼ばれます。
そして4名での決勝では、一人一人が自己アピールを行い、電話投票によってチャンピオンが選ばれます。
この自己アピールで“障害があるとCMタレントになれないのでしょうか。私はなりたいのです”という言葉もありました。
参加者一人一人の意識の高さに驚かされました。


これを観ながら、もしこういったことを日本でやるとなったらどうだろうか、と考えてみました。
まず企画段階で、“障害者を見世物にするな”という声が上がりそうです。
さらには、大会中に体調を壊した場合の責任はどこが取るかといった、言い訳のような議論が永遠と繰り返すような気がするのです。
もう一つ思うのは、日本と諸外国とのミスコンの違いです。
日本は美貌に重点が置かれているように感じますが、諸外国では知識や素養、振舞いといった面も重要視されます。
だからこそ、障害があっても、人として輝いている女性のコンテストという位置付けが可能なのでしょう。
このコンテストの主催者と参加がスゴイと思うのと同時に、色々な面での日本との文化の違い、意識の違いを見せつけられたような気がします。


オランダ国内で生中継されたこのミスコンテスト。決勝戦の電話投票が終わった後、いつものように4位と3位の方の名前が呼ばれました。
そしてステージに2人だけとなった時、サプライズ・ゲストとして登場したのはオランダの首相でした。
優勝したのは、首の病気でごく短時間のみ立つことができる方でしたが、その笑顔と周りに与えるメッセージは素晴らしいものでした。
保護される障害者ではなく、輝く一人の女性として、国中から祝福された瞬間でした。
その方はその後、政府のキャンペーンなど、様々な面で活躍をされているそうです。
バリアフリーって何だろう。ふと考えさせられる番組でした。

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