旅の風景(1)

ここ数年、旅らしい旅には出ていない。
でも、昔から旅は好きです。といっても、団体旅行や観光地を回るようなものではありません。鈍行列車を乗り継いでみたり、フェリー、バス、自転車・・・。そんな旅をよくしていました。
今日から毎週日曜日に、そんな旅の風景をお届けします。


時間が許すならば、目的地までフェリーで向かうというのもいいものです。
私はフェリーに乗船すると、自分の寝る場所を確保し荷物を置くと、貴重品だけを持ってデッキへと向かいます。
列車などとは違って、出港後の風景はゆっくりと流れていきます。例えば自分が生活している街であっても、海上から見ると印象が違ったりします。普段の生活では、道路を基準として移動しているので、そこから見えるものしか見ていません。海の上からですと、道が通っているかどうかに関係なく、街の様子が全体図のように流れていくのです。
フェリーが湊から離れていくのにつれて、風景も徐々に変化していきます。
街の風景から、街の郊外へ。そして、山と海の風景に。そんな様子を眺めていると、日常生活の場である街も、所詮大きな自然の中に作ったものにすぎないということに気付かされます。
車窓とは違って、ゆっくりと流れていく風景には、見逃してしまうという心配がありません。デッキの上でのんびりとしている時間は、日常生活から離れて何かを考えるにも最適です。
船旅の楽しみの一つが入浴です。意外に利用者は少ないのですが、長距離フェリーには大浴場が付いていることがほとんどです。
乗客定員を考慮して併設されている大浴場は、結構広くゆったりとしています。なのに利用者が少ないので、穴場を見つけた気分になれます。
目的地に到着するまでの時間を、ゆったりと過ごせる空間の一つが大浴場だと思います。一部の寝台列車にシャワーがあったりしますが、大浴場のある移動手段はフェリーくらいでしょう。
旅行する時期にもよりますが、ゆっくりと睡眠を取りたい場合は、前もって2等寝台を予約しておいた方がいいでしょう。慌てなくても自分のベッドが確保されているという安心感だけでも、ゆったりと行動できます。
また、逆に空いている時期ですと、仲間同士だけで一部屋貸切状態になれるというラッキーなこともありました。
目的地が近付くと、再びデッキに出ます。出港のときとは逆に、海だけしかない風景から陸地が見え、街が見えてきます。
一晩の船旅の終わり、そして新たな旅の始まりがゆったりと近づいてきます・・・
旅の目的の一つが日常生活から離れることならば、フェリーで過ごす時間は色々な形でそれを演出してくれることでしょう。


来週の旅の風景(2)も覗きにきて下さい(^-^)
明日からはASPの紹介を続けます。
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