障害者の日に寄せて

12月3日~9日は障害者週間、そして今日12月9日は障害者の日です。
これといって何の実感もありませんが(苦笑)
今日の夕方のニュースで何かこれにちなんだイベントが紹介されるでしょうか…。

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言葉のこと

私が高校のときの話です。
普通の高校に通学していたのですが、ある日の体育の授業でこんな言葉を先生から掛けられました。

おい、そこのびっこ、しんどいか?

一瞬、ちょっとびっくりしました。面と向かって“びっこ”と言われるのは珍しいですものね(笑)
でも、そのことによって腹が立ったとか傷つくとかということは全く感じられませんでした。
逆に、気遣ってくれつつも、可能な限り他の生徒と同じように接してくれたその先生に親しみを感じました。
最近はネット上でも「障害者」でなく「障がい者」という表記が多くなりました。
でも私は何か、違和感のようなものを感じます。
放送禁止用語とか、差別用語とか、色々と議論されることもあります。ただ、「体の不自由な方」といった丁寧な言葉に置き換えるだけで、免罪符をもらったように感じてるのではないかという憶測があるのです。
もっと言えば、表面だけを繕ってる・・・。
どんな言葉を使うかという議論よりも、どういう関係を築いていくかということの方が、はるかに重要なハズなのです。
「障害者自立支援法」、法律のタイトルが立派であっても、障害者の実情に合ってなければ何もなりませんよね。
丁寧な言葉が増える…。
それは一方で距離感が広がってるのではないでしょうか??

障害者にとっての障害って

『秘めだるま』の編集長、小倉くめさんがよくこんなことを言われます。

障害者から障害をとったら障害者でなくなる。

ここで言う障害って何でしょうか。
私が以前読んだ本の中で、面白いことが書かれていました。障害には3つの側面があるのです。身体的障害、行動敵障害、社会的障害の3つです。
1つ1つを簡単に紹介しましょう。

身体的障害

これは障害者であるということは、体や心など、どこかが正常には機能していないということです。
この障害の克服には医学の進歩を待つしかないでしょう…。

行動敵障害

これは外出が出来るかどうかとか、食事が出来るかなど、色々な行動についてのものです。
そして、色々な器具やサービスによって解決できることも多いのです。例えば視力の弱い方でもメガネやコンタクトレンズによって、通常の生活が可能になったりしますね。
今の私も、歩いて外出となると負担が大きいのですが、電動車椅子を使うことによって、気楽に出かけることが出来ています。

社会的障害

そして最後は、映画館に行けるかとか、仕事につけるかといった、社会生活の上での障害です。
ここで問題となるのは、社会のバリアフリーですよね。
いかがでしょうか。
小倉さんの言われていること、それは3つ目の社会的障害は、まだまだ少なくしていくことができるということではないでしょうか。
3つ目の意味での障害者は、社会の変化によって解決できることが多いのです。
今の日本で障害を持っているのは、
障害者と社会、
どちらなんでしょうか・・・。

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