アビリンピックへの挑戦 ~ひらきこもりへの挑戦④~

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高知県大会への出場

アビリンピックとは、障害者職業技能競技大会とも言われています。私自身もこの存在を知ったのは三年前です。
手術とリハビリ入院を経て家に帰った頃、今後の色々な不安があって、様々な相談窓口へ母と行きました。
そんなこともあって、ある日高知市の障害者支援センターより電話がありました。それは、アビリンピックの高知県大会に出てみませんかというものです。
一体アビリンピックがどのようなものなのか検討もつきませんでしたが、幸いにも昔仕事で勉強してたデータベース(ACCESS)が種目にあったので参加してみることにしました。
以前やっていたにしても、かなり年数も経っています。改めて本などを購入して、大会に臨みました。
高知県大会では、データベースの他にも、ワープロ、エクセル、ホームページ作成、喫茶サービスなどの競技が行なわれます。全体で30名余りの参加者の中、私はデータベース部門で優秀賞を頂くことができました。

全国大会への挑戦

各都道府県にて行なわれるアビリンピックは、全国大会の予選会を兼ねております。
一昨年、茨城県ひたちなか市で行なわれた全国大会に私も参加させて頂きました。
全国大会ともなると、競技選手も三百名近くになります。各都道府県から選出された選手が二十二の種目に分かれて競技を行ないます。
私が参加したデータベースでは、事前に問題がネット上で公開されています。問題が分かっているなら満点が取れそうですが、なかなか大変です。
というのも、競技時間の三時間で、一つのシステムを作り上げなければなりません。事前に色々と検討して練習していても、時間が足りなくなってしまいます。
私も一昨年の茨城大会では時間が足りず、課題の一部は全く手がつけられていない状況で競技時間は終了してしまいました。
閉会式前の結果発表、思いの外、努力賞の欄に私の名前がありました。驚いたのと同時に、とてもうれしかったです。
そして昨年は横浜で行なわれた全国大会にも参加させて頂きました。
二度目の挑戦に加えて、前回は努力量を頂いたので、なんとかメダル(三位以内)を目標にしていました。
事前に公開されている課題での競技ですので、上位に食い込むためにもより使いやすいシステムを構築することを考えていました。
それと同時に時間が限られているため、いかに効率良く作成していくのかも検討しないといけまん。
昨年の夏は体調の不安もありましたが、なんとか銀メダル(二位)を頂くことができました。
今年は四年に一度の世界大会開催の年ですので、全国大会はありません。
来年の全国大会を一つの目標として、いつかは金メダルを獲り世界大会へと挑戦したいと思います。

あなたも参加してみませんか

私自身、皮肉にも現役でデータベースの仕事をしていたころはアビリンピックといいう言葉さえも知りませんでした。
まだまだ認知度の低い大会ですが、障害者手帳や養育手帳などを持っている方であれば年齢制限はありません。
また全国大会参加の際には、交通費や宿泊費、期間中の食事代なども介助者を含めて支給されます。
さらに、障害の状況に応じて必要な機器やサービスも手配して頂けます。私の場合は普段の外出に電動車椅子を使用しています。会場が広いことなどを考えて、大会期間中は車椅子をお借りしていました。
競技種目もパソコンに関するものだけでなく、木工や洋裁、喫茶サービスなど、障害の種類に応じて様々なものがあります。
インターネットをお使いの方であれば、『障害者雇用支援機構』で検索してみて下さい。こちらのホームページにアビリンピックの競技種目の紹介や各地方大会の日程・連絡先などがあります。
また、市町村の障害者関連の窓口などでお問い合わせ頂いても、パンフレットなどがあるかと思います。
自分の得意分野でのレベルを高めるきっかけにもなります。
そして何より全国から様々な障害者の集う全国大会。もっと多くの方々にも挑戦して頂きたいと感じます。
(『秘めだるま 2011冬の号』より転載)

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