『龍馬を恋ふ』 ~小倉さんのポエム~

龍馬よ
あんたじゃったら解ってくれるだろうか
「五体不満足イコール障害者ではない」
障害者から障害物を取り除けば障害者でなくなる―という“目からウロコ”の発見を
「障害者でなくなるとは」
足の無い人に足が生えることではなく
足に代わる何かが与えられ
憲法に謳われるところの「命の平等」や「基本的人権」が保障されて生きられること―という障害者独自の発想を
どれほどにややこしそうな人の世の不都合も
深く深く掘り下げてみれば
人類が地球上に誕生して起こったり産まれたりしたことでしかない
人が作った人の世の不都合なら人の力で無くせるはず
無くせんとしたら作った人より後に賢い人間が生まれてないか
やる気がないだけじゃ―と言う私の“大風呂敷”を
先天性障害者が半世紀を生きて手にした差別のカラクリや解消法に照らせば
「山より太い猪」なんか居るはずがないし
「ウリ坊」が産まれてくる道理もないのに―と言う私の独白を
龍馬よ
もし、21世紀を旅するあんたと何処かで出逢ったら
「まっことその通りぜよ。なんちゃあ遠慮はいらんき、頑張っとぅせ」―と
肩を叩いて行き過ぎるんじゃろか
9月は「健治」が
11月は「あんた」が恋しくなる
(『秘めだるま 2011 冬の号』より 転載)

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