第33回アビリンピック全国大会

今月20~22日、長野県で開催された障害者技能競技大会、アビリンピック全国大会に出場させていただきました。
データベース部門での出場で、私にとっては3度目の挑戦でした。
前回までは高知県からの出場選手は2,3名で、介助者、引率者含めても4.5人でしたが、今年は高知県から6名の選手。介助者などを含めると12名の選手団で、3泊4日の長野を楽しく行かせてもらえました。

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全国大会にひそむ魔物?

私の参加したデータベース種目では、審査基準として、「可視性(画面の見やすさ)、操作性(操作のしやすさ)、機能性(処理の正確さ)」といったものが、事前に明記されてます。
全国大会という大舞台、3年前初めて参加した時にはソフトウェアとして完成度の高いものを狙ったものの、当日の緊張などからミスを連発、制限時間で最後まで完成させることはできませんでした。
その時の審査員の先生からのアドバイスは、
「あなたの作品は余分な部分に労力を使ってしまっている。これは競技ですから、問題に要求されたことを忠実にやればメダルは狙えます。」
というものでした。
翌32回大会、問題に要求された機能を完成させることだけを考えて臨んだものの、またしてもミス発生。なんとかデータベースを完成させたのですが、マニュアルを作る時間が取れませんでした。
でも、データベースは金賞受賞者同様に満点という評価を頂き、マニュアルがなかったことで、銀賞を頂きました。
そしていよいよ今年の大会。銀賞の次となると、目指すは金です。
競技前日、これまでの大会では記憶になかった注意事項が公表されました。
「同点の場合は先に提出した方を上位とする」というものです。
3時間の競技開始後トップバッターは1時間50分で提出しました。私も金を狙う以上、あせりました。
問題として必要最低限のものを作り上げて2時間20分、40分の競技時間を残して3番目に提出しました。
そして翌日の成績発表、金、銀、銅、どこにも私の名前はありません。その時はどこかの機能にミスがあったと思ってました。
審査員の先生の元へ行き、お話しを伺ってみると、
「データベースの機能としては、満点でした。ただ、使う人の立場に立った親切な設計が欠けてました。」
過去の経緯もあって、これを聞いた時、頭は真っ白になり、表彰式の客席に座ってると涙が出てきました。
表彰台には3時間一杯使って、問題に書かれている以上の「親切な設計」をした選手がいました。
「操作性」、この言葉の中に「親切な設計」ということも含まれていることでしょう。
でも審査員によって、年によって、課題に与えられた機能のみを審査するのか、使う人の立場に立った配慮までを対象とするのか。言葉の解釈によって微妙なんですが、選手にとっては大きな差があります。
今回も努力賞を頂きましたが、私にとっては「全国大会にひそむ魔物がいた!!」という感じです。

気持ちは皆同じ…

前回銀賞を頂き、出発前の県庁での壮行会は地元のテレビ各局がニュース報道されるという、様々なプレッシャーの中での出場という全国大会。
それだけに、今回の結果はショックが大きかったです。
でも、会社の代表として、県の代表として、この大会に出場していることは、全選手同じなんですよね。
データベースの審査員の先生の前で順番待ちをしているとき、話の内容までは分かりませんでしたが、本当喧嘩腰に話されている選手がいました。
相当、悔しい思いをされたのでしょう。
順位をつける勝負の世界。
本当何があるか分かりません。
当日のコンディションもあれば、審査員によって見方が変わるということもあるのでしょう。
それも含めた勝負の世界、アビリンピック全国大会なのでしょう・・・。

これからのこと

3度の全国大会は終わりました。
実は同じ種目には3回までしか出場できないという規定があります。私にとって最後の挑戦でした。
なんとか来年も出場できるように働きかけをして下さると仰ってるくれてる方もいますが、私は規定通り、データベースは今回で卒業したいと思います。
次回大会で、「親切な設計」に時間をかけて、結果最低限の機能で早く提出した人がメダリストということも、ないとは言えませんから・・・。
当初の目標だった制限時間内に要求された機能を作り上げること。
この点においては、今年の審査員も「満点」と認めて下さったのですから。しかも40分早く、それが実現できたのですから。
その結果を胸に、データベース種目から卒業します。
私にもチャレンジ可能な種目として、ホームページ作成やプログラミングがあります。
体力、気力が元に戻ったら、一から新しい種目に取り組み、まずは来年の高知県大会で金賞とって全国大会出場権を得ること。
そしていつの日か、データベースで果たせなかった世界大会出場をかなえたいと思います。

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