『僕たちのカラフルな毎日』

ひまわり

先日、Twitterから知った、この『僕たちのカラフルな毎日』という本、早速注文して読んでみました。
著者の吉田さんと南さんは、ゲイカップルであり、双方とも弁護士でもあります。

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いろいろな選択肢

この本を読んでいて感じたことは、正直、うらやましいという気持ちでした。
私の場合、自分がゲイであるということをなかなかオープンにはできない状況が続き、家族にカミングアウトしたのも30代半ばでした。
20代の頃までは、ゲイであるということは、私にとっては“極秘事項”のようなものでした。
ですから、なかなか彼氏をつくろうという気持ちにはなれませんでした。

吉田さんと南さんは、大学時代にネットの掲示板を通して出会い、やがておつきあいすることとなったのです。
もちろん、家族や身近な方々へのカミングアウトには、様々な戸惑いや障害もあったようですが、結婚式を挙げるまでに至りました。
このように、ゲイであっても、恋人と巡りあい、結婚式までたどり着けた2人がうらやましく感じました。

でも、これからは徐々にこういったケースも増えてくるのではないか、いや、増えていってほしいと思います。

LGBTが市民権を得るとき

昨年から今年にかけて、LGBT(レズビアン、ゲイ、バイシェクシャル、トランジェスタの略)をめぐる動きが活発化しております。
渋谷区を皮切りに、全国数箇所の自治体でパートナーズシップ条例が施行されました。これは同性のカップルであっても、夫婦と同じように認めようという動きです。
この動きに合わせるかのように、JALやANAはマイルの家族間使用をパートナーズシップの適用を受けた同性カップルにも認めるようになったり、一部の保険会社でも同性カップルであっても保険の受取人になれるようになりました。
さらに来年の高校の教科書にLGBTという言葉が登場するそうです。

この本の著者は、ゲイであることをオープンにした弁護士ですし、練馬区の議員、石川大我さんもゲイであることをオープンにされてます。
このように、社会のいろいろな場面でLGBTの人たちが活躍している、活躍できる社会に徐々に近づいているのだなと思います。
オープンなLGBTの人たちが増えることによって、以前の私がそうであったように、なかなかカミングアウトですらもできずにいる人たちにとっても、住みやすい社会になっていくのだと感じます。

弱者問題のメッセージブック『秘めだるま』の編集長、小倉くめさんはこう仰りました。
「障害者として生まれてきたが不幸なんじゃない、今の日本で障害者として生まれてきたことが不幸なんじゃ。」
「障害者から障害(社会的障害)をなくせば、障害者は障害者でなくなる。」
今になって思うと、こういったことはLGBTについても、そのまま当てはまることなんですね。

障害者にとっては、バリアフリー法案、障害者差別禁止法など、社会的整備も徐々に進んできております。
同じように、これからはLGBTにとっても生きやすい社会となるために、この日本という国が変わっていってほしいものです。

僕たちのカラフルな毎日~弁護士夫夫の波瀾万丈奮闘記~

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