秘めだるま《入門》《復習》講座へようこそ!!

秘めだるま・ネーミングの由来は・・・
愛媛の民芸品『姫だるま』にあやかりました。
定かではないのですが、過去、障害者を『だるまさん』と呼んだ時期があるとかで、それを逆利用した次第。
『姫だるま』=『女性の障害者』=『小倉くめ』という連想。愛媛の一障害女性が胸に秘め続けた思いを発信している、と理解して頂ければ本望です。
秘めだるま・創刊の動機は・・・
1984(昭和59)年2月9日、愛媛県川之江市(現・四国中央市)で重度障害の娘さんと母親の親子心中がありました。そのとき、同じ障害者として、この種の痛ましい事件を一つでも無くしたい、と思ったことによります。
私にそう思わせたものは・・・
その種の事件が起きたときの周りの反応に、「可哀想なようなけんど、あの子らは生きとってもどうにもならんのじゃけん、今、死んどって幸せじゃったんよ」という意味の言葉が多くありました。
「死んだ方が幸せ」と言われる生命への疑問と、「アンタらは勝手にそう思い込んどるかもしれんけど、死ぬる側の思いは、そがいに簡単なもんじゃないんぜ」との思いが私の胸にありました。
双方のこの思いを埋めない限り、この種の事件は跡を絶たないであろう。
そのためには、当事者と第三者が本音で話し合える場<秘めだるま>を作らなければいけない。
そのころ、私自身は障害による足腰の疼きや痺れがひどくなり、職場復帰を断念。『第二の人生』を模索中でもありました。
「障害者に生まれたことをプラスにして生きることはできないものだろうか」。
頭の中にボンヤリとあった夢のような思いは、「障害者問題に障害者が取り組む」
これこそが、障害者に生まれたことをプラスにして生きることにならないだろうか、と発展。「私に残されたものは、これしかない」。
女、37歳。『背水の陣』の『秘めだるま』の誕生でアリマシタ。
秘めだるま・発行の趣旨は・・・
創刊当時(1984年)=障害者の親子心中、親が子供を手にかけるといったような事件を一つでも無くしたい。そのために、障害者の実態を広く知ってもらおう。
創刊6年目(1990年)=『障害者問題だけ』から『全ての弱者問題』を考える方向へと、発展的かつ積極的に変更。『弱者問題』に共通の基本的な問題を、意識面と実態面の二本立てで解明していくことにしました。
種類に関係なく、差別される人間の心の痛みと、差別する人間の無知や傲慢。
種類や程度に応じての、環境整備や経済的保障(福祉制度や政策の充実)。
を世に問うことにした次第です。
秘めだるま・最終目標は・・・
『弱者問題』を考えることで『人が人として如何に在るべきか』に気づき、基本的には『全ての人間が自立できる状況を作る=全ての人間が平等意識を持ち、法の下に公平な生活が保障される社会の実現に努力する』。
こがいな難しそうなことを、「なんちゃあ、難しいことないげ」と思えるように、みんなが肩肘張らずに話し合うたり、ときにはアンケート調査をしたり、はたまた文芸的? に表現したりの誌面作り(による社会作り)。
質問がある者は、いつでも編集室ぃ来い。オワリ!


以上、『秘めだるま・2008春の号』よりの転載です。
この記事は、私自身が秘めだるまの仲間の一人として、小倉さんの了解を得た上で転載させて頂きました。

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