続・1000人の思い

この1000人もの方々のアンケート集計という作業は、私にとって障害者団体への初デビューでもありました。
ためらっている隙を与えられないまま、スタートしたような感じがします。
手順としては、編集長の小倉さんの元に届いた、記入済みのアンケートは私と高校生のグループへ送られてきます。
私の方は、せっせとそれをPCに入力していきます。もちろん分量が多いので、友人にも手伝ってもらいました。
一方、高校生のグループに送られたものは、全て音読され、テープに録音されます。それを秘めだるまのメンバーで、盲人の方がPCに入力して下さいました。
今思えば、障害者とパソコンとの関係を身をもって体験した時期でもありました。
データ化されたアンケートは、選択式のものであれば、すぐに数値化することができました。
しかし、自由記述の設問も多くありました。それらについては、設問ごとに記述内容を全てプリントアウトすることから始まりました。
アンケート集計のメンバーはほぼ毎週のように集まり、多くの方々から頂いたアンケートの記述を、まずは読むことからスタートです。
それを、どのように分類していくのか。代表的意見として、どれを選ぶのか。
そんな作業が結局2年続きました。
私自身が障害者でありながら、そういった活動に参加したことのない状況でしたので、まずは多くの方々から届けられるアンケートを読んで、戸惑いのようなものを感じました。
さらに、このアンケートを題材にして、小倉さんを初め、多くの方の意見を聞くことができました。
例えば、このような考え方は、こういうことにもつながるなど、私がPCに入力するときには考えもしなかった見方がありました。
本当に、1000人分のアンケートという教材で行われる最高のゼミでもありました。


このような体験を通して感じたこと、学んできたことは、このブログでも少しずつお伝えしていきます。
まず、何より感じたのは、学んでいくということです。
自分一人で悩んでいたことでも、秘めだるまの中で交わされる会話で糸口が見つかったという経験も数多くありました。
悩むということは、必ずしもマイナス面ばかりではないと思いますが、それが自分の無知からくるものだとしたらどうでしょうか。
障害について悩むより、障害者問題ついて学び、色々な障害者の生き方から学んでいく。
その方がより前進できるように思います。
そんなことに気付かせてもらったこと。
それが私にとって最初の、そして最大の収穫でした。

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