小倉さんのポエム– category –
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手が二本あるのは・・・ ~小倉さんのポエム~
一本の手で炊事をして着替えをして赤ちゃんを育てている人がいるのに 手が二本あるのは何のためですか。 一本の足で立ったり跳んだり車に乗ったりしている人がいるのに 足が二本あるのは何のためですか。 一つの目で見て 一つの耳で聞いて それでもちゃん... -
『龍馬を恋ふ』 ~小倉さんのポエム~
龍馬よ あんたじゃったら解ってくれるだろうか 「五体不満足イコール障害者ではない」 障害者から障害物を取り除けば障害者でなくなる―という“目からウロコ”の発見を 「障害者でなくなるとは」 足の無い人に足が生えることではなく 足に代わる何かが与えら... -
障害者がつくられとる―話 ~小倉さんのポエム~
貧しい時代の無学な親たちが “不具”の我が子を不憫()に思い 泣かずに遊んでくれたらえい―と、できることまでさせなんだことで 自分のことを<何()にもせいでえい人>と思い込んでしもた障害者たち 為()んことでできんようになるのは 勉強でもスポーツでも... -
人生賛歌 神サンへの LOVE LETTER ~小倉さんのポエム~
「神サン、アンタも相当イケズですなぁ。 これほどの宝物を隠しといて、知らぁん顔して私を試し続けた」 三十七年間かかって“秘めだろま”に辿り着き “秘めだるま”は天が与えてくれた仕事じゃったんじゃ。 障害者に生まれたんは“秘めだるま”を発行さす... -
不都合の行き場所 ~小倉さんのポエム~
人手を借りなければ自立できない人間が 借りられる手がないまま ボロ雑巾みたいに捨て置かれる状態が辛いのだ 人手を借りれば自立できる人間が 借りられる手がないまま 役立たずにされて生きなければならない状態が辛いのだ それは ほんのちょっと福祉制度... -
P.S.2005年秋 ~小倉さんのポエム~
とっちゃんが死んで15年9カ月 母ちゃんが死んで1年9カ月 あなたたちの心残りが“私”にあったであろうことを思うとき私の判断が揺れるのです 「母ちゃんが、お前()を体の弱い子に生んでしもた…」 それは 自分の失敗や過ちを他人()のせいや社会のせいに...
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