再びのモラトリアム ~『青春の門』の世界~

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『青春の門』の世界

五木寛之の『青春の門』、これを初めて読んだのは、中学のときでした。
障害があるから肉体労働はできない、だから勉強を頑張るしかないと親から言われ、高校受験に向けて取り組んでいた頃です。
将来的に大学まで進学を考えていたものの、大学にいって何をしたいかなんて、全くありませんでした。
そんな中、『青春の門』という本に出会い、夢中になって読みました。
そして、自分が考えていたことのスケールの小ささに気付いたのです。
「大学まで進学して、モラトリアム生活を送りたい」、ぼんやりとそんなことを考えるようになりました。
徐々に死語になっていった「モラトリアム」という言葉。元々は経済用語で「猶予期間」という意味です。
社会人となり、家庭を持つと、自分であるということと同時に、会社での肩書きがあり、父親であったり、夫であったりします。
でも、学生時代は自分であるということを最優先することが可能なのです。

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再びのモラトリアム?

大学卒業後、ソフトウェア製作会社に就職して、財務会計ソフトの設計・開発に関わっていました。
それから職を変わりつつも仕事を続けてました。
ところが37歳で突然の頚椎症性脊髄症の発病。手術・入院の後も、会社勤務は不可能と医師から告げられました。
しばらくはその事実を受け入れられない期間もありました。
でも最近になって、ふと思ったのです。
会社勤務(在宅勤務)をしているとは言え、障害者継続就労支援A型の枠内です。つまりあくまで一般就労を目標とした一時的なものです。
大きく言えば、40を過ぎて無職の独身。情けないようにも感じます。
しかし、ふと気付くと再度のモラトリアム期間とも取れます。
現在の会社を活用して色々な技術を身につけること。ネットでアフィリエイとに挑戦すること。障害者職業技能競技会(アビリンピック)で上を目指すこと。
さらには、まだ自分でも気付いてない道…。
再度のモラトリアムと思えば、気分は楽になりました。
この歳でモラトリアムなんて、ある意味贅沢な話ですよね。
ただ今回は体力が心配ですが…(苦笑)

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