ブックレビュー『孤独な世界の歩き方』

虹の癒し

Twitterで村上さんが本を出版されることを知り、Amazonで予約購入をさせていただきました。
この本の著者、村上裕さんは、おそらく日本で初のゲイの心理カウンセラーです。実は私自身も一度、メールという形でカウンセリングをしていただいたことがあります。

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自分らしく生きることへの応援歌

私自身もゲイですが、LGBTs、性的マイノリティの人たちにとって、自分を肯定すること、自分らしく生きていくということ、なかなかそこへたどり着くのは難しかったりします。
私もそうでした。自分がゲイであるということを否定しながら生きていた時期が随分と長いものになってしまいました。

この書籍を通して、改めて自分を愛することの必要性、その方法を感じ取ることができました。

私の場合、身体障害者でもあったので、『障害者であっても人並みに生きていく』ということが、大きな命題でした。できる限り周りに迷惑をかけないように、できる限り人と同じことができるように。
そんなことを考えながら成長してきました。
“人並み”という言葉の中に含まれていたのは、恋愛や結婚ということ。

だからこそ、自分がゲイかもしれないと気付いたとき、それを受け入れるまでに随分と時間がかかりました。
ゲイであることは、自分にとってマイナス要因のように感じていました。

ゲイであることに悩み、様々な模索をされた村上裕さんの言葉が、優しく自分の中に入ってくるようでした。
それと同時に、もっと自分を愛していいんだなと感じたのです。

LGBTのみならず、普段の生活の中で生き苦しさを感じられている方々に、是非手にとってほしい1冊です。
愛について、仕事について、命について、
これまでと少し違った見え方ができることと思います。

孤独な世界の歩き方 ゲイの心理カウンセラーの僕があなたに伝えたい7つのこと

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変わり行く社会の中で

この本の著者である村上裕さんは、ゲイの心理カウンセラーを求め続けたけど見つからず、自分自身が心理学などを勉強されて、心理カウンセラーとなられました。
僕たちのカラフルな毎日』は、弁護士夫夫の吉田さんと南さんが書かれた本です。

心理カウンセラー、弁護士、議員、芸能人。
様々な世界で、LGBTをオープンにされている方々が出てきております。
それと同時に、一部の自治体ではパートナーズシップ条例が施行されております。

LGBTがために、悲しい思いをしてきた人、苦しい思いをしてきた人、たくさんいます。
でも、今、社会が少しずつでも変わっていっていることを感じます。

障害者であっても、誇りと尊厳をもって生きていける社会が求められているのと同じように、
性的マイノリティであっても、自分を好きでいられる、人生を大切にできる社会へと歩みを進めていってほしいです。

そのために私に何ができるのか、
いろんな方たちと手を取り合いながら模索していきたいです。

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