障害者であること、ゲイであること。

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障害者問題って?

私自身、生まれた頃からの障害者です。”障害者問題”という言葉を知ったのは小学校高学年の頃だったでしょうか。
当初私が率直に感じたことは『障害者がいることが問題なんだろうか?』ということです(笑)
実際には障害者に対する偏見や差別、福祉制度の問題点、要は障害者が生きづらいことを指す言葉です。
私自身、高校までは可能な限り人と同じことに挑戦していき、周りに迷惑をかけないように頑張っていく。そんなことを一番に考えていました。
そんな考え方をひっくり返してくれたのが、『秘めだるま』編集長の小倉くめさんです。
小倉さんのことは、このブログでも何度も紹介してきましたが、一番強烈だった言葉は『障害者から障害を取り除くと障害者でなくなる』ということです。
これは病気が完治するという意味ではありません。
例えば視力の低い方であっても、眼鏡やコンタクトレンズなどによって、日常生活を送ることができます。私の場合ですと電動車いすによって、自由に外出ができます。
このように、福祉機器や環境のバリアフリー化、更には社会制度などによって解決可能な”障害”は多いのです。
海外の事例や色々なことを知ることによって、果たして”障害”を持っているのは障害者なんだろうか、今の日本なんだろうかという思いが芽生えてきました。

ゲイであるということ

自分が障害者であるということは紛れもない事実ですし、歩き方やしゃべり方で初対面の方にもすぐ分かることです。
一方、ゲイであるということは、黙っていればまずばれません(笑)
自分自身がそうだと気付いた、というより認めざるを得なくなったのは二十歳前後のことです。
でも、それ以降もずっと、秘密にしていなければならないことのように感じていました。
そんな中で、色々な方の著書を読んだり、ネットで情報を得ていく中である事実に気付きました。
若い頃の私が、障害を持っているのは自分だから、自分が頑張って周りに迷惑をかけないようにしなければいけないと感じていたことと同じなんです。
ゲイやレズビアンなどを総称して、セクシャルマイノリティとも言われていて、徐々に人権問題としての認識も高まってきています。
でも、法的整備という面では、まだまだです。
以前、尾辻かなこさんの著書を読みました。この方はレズビアンであることをオープンにした上で大阪府会議員になられたこともある方です。
この本によって、そうなんだ、これも人権問題だったのだ、と感じました。
もう一つ思い出したのは、小倉さんのこんな言葉。
『障害者が自分一人だったら、こんな活動(秘めだるま)などはしない。自分が辛抱すればいいだけだから。
でもそうじゃない。動ける障害者は動いて、声を上げられる障害者が声を上げないといけない。そうしないと、動けない障害者、声を上げられない障害者がどうにもならなくなっていく。』

普通の人?

“人並みに”という日本語がありますね。これって何なんでしょう。
人口に占める障害者の割合は約10%、セクシャルマイノリティーの割合は少ないデータで3%、多いデータだと10%を超えています。
更には、きちんと定職に就いている人、家族がうまくいっている、標準体型、学歴、年収…
色々な要素を重ね合わせていくと、普通の人って何%残るのでしょうか?
もしかしたら、普通の人って、どこにもいないんじゃないでしょうか?
そんなことにしがみつくよりも、お互いを認め合える社会。
それが本当の バリアフリーなのではないでしょぅか。

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