祝! 高知市で2021年2月からパートナーシップ制度がスタートします

LGBT

数日前、何気なく高知県のニュースをテレビで見ていると、『来年2月より、高知市でパートナーシップ制度がスタートします。』と報道されていて、驚きました。
それと同時に、とても嬉しく感じました。
(参考:高知市が「にじいろのまち宣言」 多様な性尊重 市民啓発へ 高知新聞)

私自身、ゲイですが、現在恋人はおらず、今のところこの制度をすぐに利用するような予定はありません。
でも、2015年11月に渋谷区と世田谷区でスタートしたパートナーシップ制度が、少しずつ導入する自治体が増えていき、ついに高知市でも導入されることとなったことは、本当に嬉しいことです。

スポンサーリンク

『秘めだるま』で学んだこと

話は障害者問題になりますが、私自身、出産時に脳性麻痺となり、障害者手帳1級です。
以前の私は、学校でいじめに遭うのも、何もかもが自分が障害者だからという思いがありました。

大学時代に『秘めだるま』の小倉さんと出会うことができて、この思いは一転しました。
小倉さんは、こう仰っていました。

障害者として生まれたことが不幸なんじゃない。
現在の日本という国に障害者として生まれたことが不幸なんじゃ。

障害を持っているのは、むしろ社会の方にあると、小倉さんから教わることができました。

あれからもう数十年が経ちました。
この間に、障害者自立支援法、バリアフリー法、障害者差別禁止法など、多くの法律が成立して、社会は徐々に変わってきました。
私が在宅勤務で仕事をさせていただいていること、入浴介助や訪問マッサージのサービスを受けられていることも、これら法律と社会の制度に支えられて実現していることです。

障害を持っているのは、むしろ社会の方にある、この考え方は多くの方々に支持されるようになりました。
障害者施設での虐待など、悲しい事件もまだ起きていますが、この数十年で障害者の環境は非常に進歩していると感じます。

ゲイとして生まれてきて

私自身がはっきりと自分がゲイなんだと確信したのは、人より遅く20代の頃でした。
自分で気づいたものの、誰にもカミングアウトはできない状況が続いてました。
そんな中、何度も自殺を考えたり、未遂を繰り返したこともありました。

65.9%という数字が表していること – LGBTQ+について社会がどのような メッセージを出していくべきか考えるによりますと、

自殺を考えたことがあるLGBTQ+の人の割合は65.9%。
これはLGBTQ+でない人の6倍にも相当する割合だと言われています。

昔の私自身がそうであったように、LGBTsをカミングアウトできていないまま自殺を考える人たちを思うと、LGBTsの自殺率を正確に出すことは非常に困難なことです。
でも、ゲイバーで出会った方々と話を聞いている範囲では、自死を考えたことのある人の割合は非常に高いと感じます。

人権問題という言葉

現在国会議員としてご活躍されている石川大我さんの本に出会ったとき、LGBTsが人権問題であることを知りました。
そう、人権問題だったのだと思うと、小倉さんの言葉がそのまま当てはまることに気づきました。

ゲイとして生まれたことが不幸なんじゃない。
現在の日本という国にゲイとして生まれたことが不幸なんじゃ。

社会が変化していくことによって、LGBTsの生きづらさは軽くすることができるのです。

パートナーシップ制度の先にあるもの

渋谷区と世田谷区で始まり、取り入れる自治体が増えていく中で、民間企業も変わっていきました。
ANAやJALでは、家族間でのマイルの共有を同性パートナーにも適用するようになりました。
保険金の受取人を同性パートナーに設定できる保険会社も出てきました。

こういったサービスの変化の影には、まずは提供している会社内でのLGBTsに関する研修があったことと想像できます。
パートナーシップ制度自体を利用するかどうかに関わらず、自治体や企業がLGBTsを受け入れてくれるようになりました。
この静かな、でも確実な変化は、多くのLGBTsにとって生きやすい社会へと変わっていく変化なのです。

私の住む高知市での導入が決まったパートナーシップ制度。
これからの高知市が、日本が、どう変わっていくのか、見守り続けたいと思います。

ブログランキング
ランキングへの応援よろしくお願いします。
にほんブログ村 ライフスタイルブログ 生き方へ
にほんブログ村
スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする