差別の境界線って

揃わないキューブ

東京オリンピックも開幕して10日となりました。
個人的には、メダルの数よりも、新型コロナ新規感染者の数の方が気になってしまう毎日です。

コロナともう一つ、今回のオリンピックで騒がれたのは、オリンピック開会式スタッフの相次ぐ辞任でした。

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過去の障害者へのいじめで辞任となった小山田氏

開会式直前、過去に障害者へのいじめを雑誌インタビューで話してた小山田氏が、音楽担当から辞任しました。
私も一部ですが、その内容を見ましたが、本当にひどいものでした。

この雑誌インタビューを企画し、掲載した出版社に対しても疑問の声が上がっております。
でもあえて言うなれば、その当時はこの記事はそれほど問題にならなかったのです。
障害者に対する意識、それはこの数十年で大きく変わりました。

1984年、重度障害者とその母親の親子心中がありました。
その時の世間の声には『可哀そうやけど、死んだ方が幸せ』といったものがありました。
死んだ方が幸せと言われる障害者の命の重み、それに疑問を感じた小倉くめさんが創刊されたのが季刊誌『秘めだるま』でした。

今年で創刊38周年となる『秘めだるま』。この間に社会の障害者に関する認識も大きく変わりました。
障害者自立支援法や、ハートフルビル法、障害者差別禁止法など、多くの法律も成立しております。

小山田氏の過去のインタビュー記事が、今大きく問題視されたこと。
それは、障害者に対する社会の認識が大きく変化した証だと思います。

五輪に向けて期待されてたLGBT法案

オリンピック憲章には、性的指向を含むあらゆる差別を否定することが明記されてます。
日本でオリンピックが開催されるまでに、立憲民主党を中心とした野党はLGBT差別禁止法案を成立させようとしてきました。
一方の自民党は理解促進法案を出してきました。
与野党の攻防の末、「性自認を理由とする差別は許されないものであるとの認識の下」という一文を理解促進法案に入れるということで、一度は実務者レベルで合意に至りました。

しかし、その後自民党がこの一文を追加することに難色を示し、現時点ではまだ法案の成立には至っていないのが現状です。

障害者が社会生活を送れている背景には、数多くの法律や制度があります。
しかしLGBTにとって、一部の地方自治体によるパートナーシップ条例はあるものの、日本という国では何一つ法律はありません。

時代によって違う差別の境界線

十数年前は、お笑い芸人がゲイのことを平気でネタにして、それが全国ネットのテレビで放送されてました。
少しずつ社会の認識は変わって、さすがに今ではそのようなネタを目にすることはなくなりました。

障害者にとって社会が変わっていったように、LGBTにとっての社会も変わりつつあります。
一人の障害者として、ゲイとして、この日本という国がどう変わっていくのか、しっかりと見つめていきたいと思います。

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