辻井伸行さん、バン・クライバーン国際で優勝

昨夜のニュースより、テレビや新聞で色々とこの話題が取り上げられています。
私としても、うれしいニュースです。
バン・クライバーン国際コンクールとは、ピアノの世界ではショパン国際ピアノコンクール、チャイコフスキー国際コンクールと並ぶ、世界的に評価の高いものです。
このコンクールに日本人の優勝は、今回が初めてです。


今朝の読売新聞の一面記事、そしてテレビ各局の報道では、“全盲のピアニストが”という言葉が強調されているように感じるのは、私だけでしょうか。
昨夜から、この話題を取り上げているブログをいくつか探してみました。半数以上のブログでは全盲なのに凄いことだとか、感動しましたといった記事でした。
中には、この優勝には、うまく言えないけど疑問を感じるといったことを書かれていた方も何人かいらっしゃいました。
私自身、もちろんコンクールを目指すとかいったレベルではありませんが、昔ピアノを練習していました。
私の演奏を聴いてくれた方に、「障害者なのに凄い」とか言われると、自分はまだまだだなと感じてたのを、ふと思い出しました。
弾き方は他の人とは、多少違っています。でも、音楽が大好きでやっていることに変わりはないのです。何かの義務でやっている訳でもなく、好きでやっていることなのです。


どんな世界で活躍されている方にしても、その人が抱えているものというのは、表面に出なくとも誰にでもあると思います。
障害者であるということで、その一つが表に出やすいのでしょう。
でも、このニュース、私としては“日本人として初めて優勝”という方を、PRして欲しかったです。障害があったから優勝したのでなく、国際コンクールという舞台で優勝したのですから…。
ただ、障害があってもその舞台に立つことが出来た環境は素晴らしいと思います。パラリンピックの選手が、オリンピックへ転向することがニュースになったこともあります。これからも、同じ舞台に立つことの出来る障害者が増えることに期待したいです。
そして、同じ舞台に立った以上は、その先にあるものはその人の能力や表現力だと思います。
辻井伸行さんはまだ20歳。日本から、新たに素晴らしいピアニストが誕生しました。
これからのご活躍に期待すると共に、年月を重ねるに従って演奏表現がどう変化していくのか、楽しみにしています。

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