ちょうど1週間前、6月12日、アメリカのフロリダ州オーランドで銃の乱射事件が発生しました。
ナイトクラブで起こったこの事件では、49名の方が亡くなり、53名の方が負傷されました。本当に痛ましい事件です。
事件と舞台となったナイトクラブ
テレビのニュースでこの銃乱射事件が報じられたとき、同性愛者が集まるナイトクラブというように言われてました。言わばゲイバーのような空間だったのでしょうか。
その後、ネットを通して知ったのは、事件が起こったナイトクラブ『パルス』は、ゲイでHIVによって無くなった方の妹がつくったお店で、ゲイのみならずLGBTにフレンドリーなナイトクラブということでした。
事件の被害者の多くはLGBTだったようです。
このようなことから、過激派による犯行からLGBTという少数者をターゲットとした犯行という報道がなされるようになりました。
加害者の側面
ネットで色々な情報に接していく中で、驚くことを知りました。
銃乱射事件を起こした加害者は、ゲイのコミュニティアプリに登録されていて、このナイトクラブへも何度か来ていたそうです。
ところが、父親が同性愛に関して嫌悪感を抱いており、厳格な家庭の中でゲイということを押し殺して生活していたようなのです。
この事実を知ったとき、なんとも言えず、胸が痛くなりました。
アメリカという国においてさえも、ゲイということは生き辛いことだったんでしょうか。
もしも今の社会がLGBTにもっと寛容であったならば、このような悲劇は起きなかったのではないでしょうか。
駆けつけた警察官によって射殺された加害者の本当の思いは、もう聞くことはできません。
もちろん、多くの犠牲者が出ている以上、加害者を擁護することはできません、
でも、被害者も加害者もLGBTだったというこの事件、、胸が痛いです。
被害者を追悼して
この事件の翌日、パリのエッフェル塔はレインボーカラーに染められました。レインボーカラーはLGBTを象徴する色です。
日本の複数の場所、そして世界のLGBTコミュニティーの場では、多くの追悼集会が開かれ、亡くなれた方々に祈りを捧げました。
このような痛ましい事件は、もう2度と起きてほしくないです。
そのためにも、アメリカでの銃規制、そして何よりLGBTにとっての生き辛さが解消されていくことを祈ってます。