『第九』が恋しくなるこの頃

早くも近所のショッピングセンターではクリスマス・ソングが流れ出し、年賀状の発売開始、おせちの予約…。徐々に年末モードになってきましたね。
昔っからのベートーヴェンファンである私は、この時期になると無性に『第九』が聴きたくなります。年末年始にかけて、何度となくよく聴きます。

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歓喜の歌?

『第九』の第4楽章、合唱団と4人のソリストが登場する部分は、『歓喜の歌』とか、『よころびの歌』って呼ばれてますね。
以前にこのブログでも、バカヤローの大合唱という記事を書きましたが、私にとっては本当、『バカヤローの歌』なんです。
ベートーヴェンの伝記は、数十冊くらい読みました。作者によって、美化されているもの、人間味のある姿を描いたもの、様々です。
そんな中で感じたのは、甥のカールを養子にするために裁判まで起こし、聴覚は失われ、人間関係もあまりうまくいってなかった晩年のベートーヴェン。
そんな時期に書かれた『第九』。
人類愛という理想像を描いたシラーの詩に曲をつけ、それを壮大な交響曲にまで仕上げた背景というのは、なんか『バカヤロー』っていう気持ちも多かったんじゃないかと思うのです。
日本ほど、年末に各地で『第九』が演奏される国はないそうですが、年の終わり、みんなで『バカヤロー』って叫んでみるのもいいんじゃないですか(苦笑)

障害者でゲイ

このブログ上で、私がゲイであることをカミングアウトしてから1年半くらいになります。
当初の思いであった、「障害者 ゲイ」というキーワードで、検索サイトからこのブログへ訪問して下さる方も毎日のようにおられます。
障害者でありながらゲイである。
なかなか、そういう方って少ないというか、情報は得られませんでした。
でも実は、身近なところにいました。そうベートーヴェンもそうなんです。
こういう風に書くと、他のベートーヴェンファンからお叱りを受けそうですが、『ベートーヴェンとその甥』という本の中で、「身内としてではなく、むしろ同性愛的愛情から…」という記述があったのです。
そういう風に考えると、『不滅の恋人』の謎、気難しいという言われている性格。いろんなことに納得がいくのです。
そして、人類愛という壮大なテーマの詩を基に、『第九』という曲を書いたことも…。
ゲイであるということは、いつの時代でも生き辛いものなんですよね。
フォーマルに着飾ったオーケストラと合唱団、ソリストの奏でる『第九』。
でも、その中にある『バカヤロー』っていう思いも感じながら、この曲を聴くことが私にとっての年末なのです。


日ごとに寒くなってきましたね。
忘年会とか、年末処理、何かと忙しくなってくるこの時期ですが、風邪をひかないように体調管理にはお互い気をつけていきましょう。
ではまた1週間後に、何か記事を書きますね(^-^)

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