音の流れ ~音楽の風景(6)~

先週に続き、今回も昔の私のピアノ・レパートリーからです。
『平均律クラヴィーア曲集』より、第1番プレリュード。
本格的に音楽を学んでいる方にとっては、避けては通れないのがバッハの『平均律クラヴィーア曲集』だそうです。
私がこの曲を練習したのは、そんな高度な目的ではなく、私向けの曲だったからです(笑)
私の場合、右手は普通になんとか使えるものの、左手は人差し指のみを使って弾いていました。
そんな私にとって、左手の部分が非常に簡単な曲、それがこの曲だったのです。少しだけ指使いを変更すれば、左手は指一本で十分なのです。


これを弾いていると、人からよく「練習曲?」と聞かれました。
最初から最後まで、本当に単調な曲です。楽譜の上では、全く変化がありません。
それを曲として聴かせる、これが平均律1番を練習する難しさでもあり、面白さでもありました。強弱やテンポ、音の質などにどう変化をつけていくのかを考えていくのです。
まるで、白いキャンパスに自由に描くような面白さがありました。
まずは、YouTubeで聴いてみて下さい。しっかりと惹き付けられる演奏です。


いかがでしたでしょうか。
どこかで聞いたような・・・と思われた方も多いのではないでしょうか。
実はこの曲と共によく紹介されるのが、グノー作曲の『アヴェ・マリア』です。こちらは、結構有名な曲ですね。
聴いて頂くと分かるのですが、伴奏部分がバッハの平均律そのままなのです。
伴奏自体が一つの曲となってたものに、これだけ美しい曲を乗せてみごとに調和しています。
おそらく知らない方は、伴奏だけでも有名な曲だとは気付かないでしょう。
これも、音楽の面白さの一つだと思います。

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