続・ユニバーサルザデイン

先週の記事で、色々とコメントやメールを頂きました。ありがとうございます。
今日も、ユニバーサル・デザインについて紹介していきます。
Wikipediaには、ユニバーサル・デザインは、次のように紹介されています。

ユニバーサルデザイン(Universal Design、UDと略記することもある)とは、文化・言語・国籍の違い、老若男女といった差異、障害・能力の如何を問わずに利用することができる施設・製品・情報の設計(デザイン)をいう。
ノースカロライナ州立大学のユニバーサルデザインセンター所長であったロナルド・メイス(1941-1998)が1985年に正式にペーパーで提唱した、バリアフリー概念の発展形。「できるだけ多くの人が利用可能であるようなデザインにすること」が基本コンセプトである。デザイン対象を障害者に限定していない点が一般に言われる「バリアフリー」とは異なる。

(以下、省略。Wikipedia ユニバーサル・デザインより引用させて頂きました)
バリアフリーという言葉よりも、広い意味を持っている言葉です。
でも、先週もお伝えしたように、障害者にとって使いやすいものというのは、怪我をした人、妊婦さん、お年寄り…、結局はみんなにとって使いやすいものだと思います。


先週頂いたコメントの中で、マーケットや歩道にあるポツポツ、点字ブロックのことがありました。
実は、この点字ブロックに至るまで、色々あったのです。
最初は、車イスを使用している障害者団体から、自分たちでも外出出来る街づくりをという声がありました。そういった中で、徐々に街中の段差は解消されていきました。
すると今度は、視覚障害者から、段差がなくなると道の境界が判断できないという声が上がりました。
そんな経緯を経て、車イスの走行に邪魔にならず、視覚障害者にとっての道案内となる点字ブロックが普及していったのです。
このように、全ての人にとって優しいデザイン、ユニバーサル・デザインを考えていくためには、色々な立場の声を聞くことが必要になります。
それと共に、お互いに声を上げていくということも必要ですよね。
実は、秘めだるまの目的の一つがここにあります。
声にならない声を拾っていくこと。色々な声を集めて、耳を傾けること。その上で色々なことを考えていくこと。
そんな願いが込められているように思います。


最近では、障害者用の駐車スペースも至るところに見られたり、点字ブロックもあちこちに出来てきました。
更には平成18年に通称ハートフル・ビル法という法律ができ、公共施設などの障害者への対応は進んできているようです。
しかし、私が感じるのは、ハード面のバリアフリーがどんなに進んでも、ソフト面、つまり認識や気持ちの上でのバリアがあれば何もならないということです。
例えば、点字ブロックの上に自転車、場合によってはトラックが止まっていることもあります。何のための点字ブロックかという認識があれば、それがどれだけ危険なことか、分かりますよね。
近所のショッピングセンターでも、「障害者用の駐車スペースへのご協力をお願いします」といったアナウンスがよく流れています。それだけ役割を果たせていないということでしょうか。
逆にソフト面でバリアフリー化が進むと、ハード面でのバリアは超えられることが多いのです。
テレビのCMで流れている“5秒でできること”ということです。こういったことによって、ハード面でのバリアは超えられるものなのです。
先日の読売新聞で、ベビーカーで外出している方を社会全体で守ってあげようという取り組みが紹介されていました。
こういったことが、ソフト面でのバリアフリー化につながるのでしょう。
自分たちが働いて税金を納め、そして街のバリアフリー化も進んでいるから十分だというのではないと思います。
バリアフリー化というのは、ハード面、ソフト面、両方が必要なのです。
そして、本当にみんながこういったことに関心を持つようになれば、今以上に効率のいい税金の使い方にもつながるのではないでしょうか。
それは何より、皆さんにとっても、家族の誰かが怪我をしても、子供ができても、年を重ねても、安心して住める街になることと思います。
バリアフリー、ユニバーサル・デザイン。
その言葉の意味を、もう一度考えてみませんか?
単に税金を投入することではないと思います・・・。

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